社会福祉法人 さとに会(鳥取県鳥取市)
この事例の要約
本部からの提案を受けてこねっとを導入。現金管理にまつわる物理的・心理的な負担がゼロに。/ 「お金の受け渡しがなくなったのは本当に大きい」——現場から真っ先に上がった声。/ 初年度の運用課題(学年誤登録・目視照合の残存)を丁寧に分析し、次の改善へ。/ プッシュ通知の活用・名簿連携による自動照合など、より高度な効率化を次年度へ計画。
Q1
こねっと導入のきっかけ・背景を教えてください。
導入のきっかけは、本部からの提案と、取引のある業者からのキャッシュレス化の要望が重なったことにあります。導入前は、現金授受に伴うさまざまな課題が現場に積み重なっていました。
小銭の集計・業者への受け渡し・品物の配布といった事務的な往復作業に加え、「封筒の金額相違によるトラブル」「盗難・紛失への不安」が職員の心理的ストレスとなっていました。さらに手書き名簿のチェックミスを構造的にゼロにできない限界があり、その確認のためにさらなる残業が発生するという悪循環に陥っていました。
「10円玉を数えている時間は、本来カリキュラムの検討や子どもとの対話に充てられるべき貴重な時間だ」——この思いが導入を後押ししました。
「10円玉を数える時間は、本来子どもと向き合うために使うべき時間です。現金管理という重責から職員を解放することが、保育の質向上への第一歩でした。」
Q2
こねっと導入後、どのような効果がありましたか?
LINEを活用したオンライン注文の導入は、これまでの業務の流れを大きく変えました。保護者は使い慣れたLINEから、場所や時間を選ばずに注文・決済を完結できるようになり、園側は「お金を預かる」という重責から解放されました。
- 「お金の受け渡しがなくなった」——現場最大の声集計作業が完全に消滅し、小銭を数える手間も、金額相違のトラブルも、封筒の管理も一切なくなりました。「お金の受け渡しがなくなったのは、本当に大きいです」という言葉が、現場から真っ先に上がった声でした。
- 心理的負担の消失盗難・紛失への不安、金額相違による「言った・言わない」のトラブルリスクがすべて消失。職員の意識が「管理」から「保育」へとシフトし始めました。子どもと向き合うことを第一に考え、保育に集中できるようになりました。
- 保護者の利便性が大幅向上使い慣れたLINEから、場所・時間を問わずに注文・決済が完結。送り迎えの合間などのちょっとした隙間時間に手続きができるため、共働き世帯の保護者から特に好評でした。
Q3
運用初年度の課題はありましたか?
効果が大きかった一方で、デジタル移行期ならではの課題も2点ありました。現場の率直な声として共有します。
- 新年度の学年誤登録チラシに注意書きを記していましたが、保護者はLINEアプリに入ってしまうと手元の紙の案内をあまり確認しない傾向があります。その結果、4月の入園を控えた保護者が「現在の学年」ではなく「新年度の学年」で登録してしまい、購入できない・不要な用品を注文してしまうケースが発生しました。
- 目視確認の作業が残存「誰が登録し、誰が未登録か」の確認のために、管理画面の長いリストを目視でスクロールして名簿と照合するという作業が残りました。システムを導入したにもかかわらず、アナログな確認作業が続いていた点が課題として浮き彫りになりました。
Q4
今後の展望・こねっとへの期待をお聞かせください。
初年度の課題を踏まえ、次年度はさらに一歩進んだ運用を目指しています。特に注力したいのが「自動化による目視照合の廃止」です。未登録・未決済の保護者に対してシステムから自動で再通知を行うプッシュ型の運用に切り替えることで、先生が一人ひとりを追いかける負担をなくしていきます。
また、アプリ起動直後に「新入園児」か「在園中」かを選択させる画面分岐の導入を期待しています。これにより学年誤登録を未然に防ぐことができます。こねっとがより現場のニーズに寄り添った形で進化し続けることを願っています。
「ICT化の究極の目的は、職員が個人情報管理の責任負担やアナログな目視照合という細部から解放され、その情熱と時間を子どもたちの健やかな成長へと100%振り向けられるようにすることです。」
法人情報
ORGANIZATION DATA
| 法人名 | 社会福祉法人 さとに会 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県鳥取市 |
| 運営施設 | さとにこども園・こやまこども園・大正こども園・城北こども園(4園) |
| 施設区分 | 認定こども園 |
| 法人HP | https://www.satonikai.jp/ |
| 導入効果 | 現金管理業務の完全消滅・職員の心理的負担解消・保護者の利便性向上 |
| 次年度計画 | プッシュ通知による自動リマインド・新入園児向け画面分岐・目視照合の廃止 |
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